この小説は1980年当時、高校の吹奏楽部に入部した青春時代の回顧録になっている。
1980年と言えば、イラン・イラク戦争が勃発し、年末にはジョン・レノンが殺されてしまった年。
私はオートバイを盛んに乗り回していた時代かもしれない。
そんな時代、高校に入学した主人公が、吹奏楽部に入いり管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。
ともに曲をつくり上げるなかで、一緒に演奏する喜びを味わっっていく男の子、女の子。
高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた。
そんなある日、再結成の話が持ち上がる。ほろとしたり、笑ってしまう青春小説。