2015-01-06 日御子 徒然 帚木蓬生さんの「日御子」を読み始めた。 「ひみこ」だが卑弥呼ではない。 しかしその時代の物語。 代々、使譯(しえき=通訳)を務める<あずみ>一族の子・針は、祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。 超大国・漢の物語に圧倒される一方、金印に「那」ではなく「奴」という字を当てられたことへの無念が胸を衝く。 それから十数年後、今度は針が、伊都国の使譯として、漢の都へ出発する。