2012-02-02 廃墟に乞う 徒然 佐々木譲さんの「廃墟に乞う」を読み終えた。 この作品は連作短編刑事小説。時代小説では連作短編はよくあるのだが、現代小説では珍しいかも・・。 十三年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。 道警の敏腕刑事だった仙道が、犯人から連絡を受けて、故郷である旧炭鉱町へ向かう表題作をはじめ北海道の各地を舞台に、任務がもとで心身を耗弱し休職した刑事が、事件に新たな光と闇を見出す連作短編警察小説。 第百四十二回直木賞受賞作。