ロバーツ,グレゴリー・デイヴィッド の「シャンタラム」を読み始めた。
この小説は、作者の自伝をもとにして、書かれているようだ。
作者は1952年、豪メルボルン生れ。十代から無政府主義運動に身を投じるも、家庭の破綻を機にヘロイン中毒に。’77年、カネ欲しさに武装強盗を働き、服役中の’80年に重警備刑務所から脱走。’82年、ボンベイに渡り、スラム住民のために無資格・無料診療所を開設。その後、ボンベイ・マフィアと行動を共にし、アフガン・ゲリラにも従軍。タレント事務所設立、ロックバンド結成、旅行代理店経営、薬物密輸の後に再逮捕され、残された刑期を務め上げる 。
というすごい経歴の持ち主。
小説もカオスのなかのインド・ボンベイで始まる。たしか、いまのムンバイだよね。
文章の中から、インドの香りがむんむんと立ち昇るような小説。
男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。
だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて“リン・シャンタラム”と名づけらる。