宣伝の仕事をしているわりに、宣伝に弱く本屋大賞1位とか2位というと直ぐに買って読みたくなる。
この作品も2010年本屋大賞2位の作品。
栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。
体力を消耗させながら日々の診療をなんとかこなしているそんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。
大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。
だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
第十回小学館文庫小説賞受賞作。