朝から風が強く、ものすごく寒い。
こんな日はテレビに読書かなということで、葉室麟さんの「銀漢の賦」を読んでいた。
銀漢とは天の川のこと。
寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監、そして百姓一揆に立ち上がった十蔵。
幼なじみで、仲の良かった三人。
十蔵が一揆の首謀者として死罪になった出来事を境に、源五と将監は絶縁状態となっていた。
二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。潔い男の生き方が気持ち良い。第十四回松本清張賞受賞作。