2011-10-20 侠風むすめ-国芳一門浮世絵草紙- 徒然 河治和香さんの「侠風むすめ」を読み始めた。 作者の河治和香さんは東京都葛飾区柴又生まれの江戸っ子作家。 日本映画監督協会に勤めるかたわら、江戸風俗画家の三谷一馬氏に師事して、江戸の風俗を学ばれたようだ。 そのような感じがこの小説に表れている。 鉄火肌の浮世絵師国芳と、脳天気な弟子たちの浮世模様を娘の女絵師登鯉(とり)の目から描いた、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない作品。 ほのぼのとして人情あふれた市井小説とは一味異なる感じが面白い、書き下ろしシリーズ小説。