吉村喜彦さんの「ビア・ボーイ」を読み始めた。
ビール会社のエリート宣伝部から、突然、売上げ最低の広島支店に飛ばされた主人公。
作者が元サントリー宣伝部勤務なので実話かなと思って読んでしまう。
内部告発的小説であり、営業マン物語のところが面白い。
主人公の上杉の転勤先で待っていたのは小狡い上司と、だらけた空気。
田舎のドブ板営業を舐めきっていた上杉は赴任早々、得意先で大失態を演じてしまう…。
ここで結果を出さねば本社へ帰れない。
よし、売ってやろうじゃないか!アホな上司や性悪同期に負けてたまるか!瀬戸内の青い空と海を背景に、爽やかで、ほろ苦い、共感度120%の痛快小説。