小川糸さんの「喋々喃々」を読み始めた。
小川さんの作品の「食堂かたつむり」を呼んだとき、女性の気持ちそのままの記述が新鮮だったので、面白く呼んだのだが、今回の作品は・・・
もっと、もっと女性の気持ちが前に出てくる作品。
つのる気持ちは止められなくて、やさしく流れる季節とともに、ゆっくり育つ恋。
アンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む栞の前に現れたのは男性と・・・。
妻子のある人と知りながら・・・ひとを大切に思う気持ち、日々の細やかな暮らしが、東京・下町の季節の移ろいとともに描き出される。
きらめくような物語。料理のおいしいものも、たっぷり登場。