諸田玲子さんの「お鳥見女房」を読み始めた。
将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役をお役にしている矢島家。
江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家を切り盛りしているのが、女房の珠世。
この小説は、いわば武士の肝っ玉かあさん判。
肝っ玉かあさんの珠世の屋敷に、ある日、子だくさんの浪人者が押しかけて来て…さまざまな難題が持ち上がる。持ち前の明るさと機転で解決していく珠世。
お鳥見役は影の任務として幕府の密偵という役割があった。珠世の主人はその密命をうけ沼津藩へ、大きな流れが動いていく。
人生の哀歓を江戸郊外の四季の移ろいとともに描く。珠世の情愛と機転に、心がじんわり熱くなるシリーズ。
表紙が内容と遊離している感じもあるが・・・。