北原亜以子さんの人気シリーズ「慶次郎縁側日記」の第1作「傷」を読み始めた。
下手人を捕まえるより、下手人を作らないことが大切だと考えている南町奉行所同心の森口慶次郎。「仏の慶次郎」とも呼ばれている。
娘の三千代が町人に陵辱されそれを苦に自害してしまう。
仏をかなぐり捨て、娘を自害に追い込んだ男を探し出し殺そうとするその時、犯人の娘が脚に絡みつき命乞いをする。
殺すのを止めた慶次郎は、そのときから縁側でのんびり詰め将棋を楽しむ隠居になってしまう。
そんな彼の周りで、いろいろな事件がまた起こっていく。元南町奉行所同心の隠居・森口慶次郎が人々の心を潤す、粋と人情のお江戸事件簿。