ラジコン&自転車時々インコ

趣味のラジコン(グライダー・ヨット)と自転車、それと同居のインコの話を徒然に日記書き

我、言挙げす-髪結い伊三次捕物余話-

宇江佐真理さんの「髪結い伊三次捕物余話」シリーズ8作目の「我、言挙げす」を読み終えた。



「髪結い伊三次捕物余話」シリーズは宇江佐真理さんのライフワークのような作品。


シリーズが始まった頃は主人公の伊三次は二十五歳、今回の作品では、三十三歳。


女房になった芸者のお文とのやり取りは相変わらずだが、二人の間に出来た子供の伊与太、髪結いの弟子になった九兵衛、同心の不破とその息子龍之進など、小説の中心となる登場人物も増えてきた。


今回の作品は、晴れて番方若同心となった不破龍之進は、伊三次や朋輩達とともに江戸の町を奔走する。


市中を騒がす奇矯な侍集団、不正を噂される隠密同心、失踪した大名家の姫君等々、十七歳の龍之進を中心とした展開になっていて、話が若々しくて青春を感じる内容になっている。