読み終えたあと、心がほっこりして、是非他の人にも読んでもらいたい作品。
明治時代の津軽・弘前でようやく「津軽蕎麦」を出す食堂を開店した賢治。それから時は流れ、四代目にあたる陽一は、父との確執から弘前を離れて、東京で暮らしていた。
故郷への反発を抱えながら孤独な都会で毎日を送っていた陽一は、運命に導かれるように、同郷の七海と出逢う。
東京での生き方、故郷での生き方、登場人物はどんな生き方が「間違い」で何が「正しい」のかを思い悩み、少しずつ前に進んでいく。
桜舞う津軽の地で、百年の刻を超え、受け継がれていく美しい心の物語。
笑ったり、泣けたり、感動したり、最近お奨めの作品。