2010-11-29 千両花嫁 徒然 山本兼一さんの「千両花嫁」を読み始めた。 山本さんと言えば、「火天の城」「利休にたずねよ」など固い歴史小説が多いが、この作品は、ちょっと柔らか。 京で屈指の茶道具屋の娘・ゆずと奉公人の真之介は、駆け落ち同然で夫婦となり、道具屋「とびきり屋」を三条木屋町に開く。 その店に近藤勇、芹沢鴨、坂本龍馬、勝海舟などがやってくることが、可笑しい。そのような幕末の有名人がお客にやって来ては、騒動が起こる。 混乱する幕末の京を舞台に、“見立て”と“度胸”で難題を乗り切ってゆく夫婦を描いた痛快時代小説。