高田 郁(かおる)さんの「八朔の雪-みをつくし料理帖-」が大変面白く、しかも感動した作品だったので続編を待ち焦がれていたら出ました。
それが今回の作品「花散らしの雨」。
元飯田町に新しく暖簾を揚げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。
早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく主人公の澪。
だが、そのふきは宿敵の大店である神田須田町の登龍楼のスパイだった。
つる屋の人達の優しさが、ふきの心を変えていく。
もうスパイはやりたくないというふきが、痛めつけられている登龍楼の板場に一人で乗り込んでいく澪。
食べたくなるような料理の描写と読んでいると涙が自然と出てくる感動、今回の第二弾も面白いです。