ラジコン&自転車時々インコ

趣味のラジコン(グライダー・ヨット)と自転車、それと同居のインコの話を徒然に日記書き

幻の声

このところ宇江佐真理さんの作品にひかれている。


山本一力さんの作品が江戸の男の義理人情や家族愛がテーマなら、宇江佐さんの作品は女流作家らしく、江戸の女の情愛がテーマかな・・・。


この「幻の声 髪結い伊三次捕物余話」は宇江佐さんのデビュー作でもあり、髪結い伊三次を主人公にシリーズ作品にもなっている。


内容は、本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次と芸者の文吉のしっとりとした交情や市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみが描かれている。選考委員満場一致でオール読物新人賞を受賞した作品。


深川芸者の文吉ことお文、「好きだな〜」。