ラジコン&自転車時々インコ

趣味のラジコン(グライダー・ヨット)と自転車、それと同居のインコの話を徒然に日記書き

閉鎖病棟

帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの作品で第8回山本周五郎賞受賞作。


現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口で、結末が感涙を誘う。電車の中で読んでいると、ちょっと恥ずかしい。


「ここに出て来る人びとは、わたしたちであり、あなたがたなのである。≪閉鎖病棟≫という言葉は、ある特定の病院を指しているわけではむろんなく、管理化されたわたしたちの社会全体を、象徴している。」


と解説している逢坂剛さんも良い。