ラジコン&自転車時々インコ

趣味のラジコン(グライダー・ヨット)と自転車、それと同居のインコの話を徒然に日記書き

梅の木とダ・ヴィンチ・コード

連休の真ん中なのに、あいかわらず体調不良。扁桃腺の腫れがひかない。寝ていても腰が痛いだけなので、歩いて近所の梅の木を見てまわる。


今がちょうど見ごろである。桜のような派手さはないが、木々の枝ぶりに侘び寂びを感じる。梅を見ると「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」の和歌を思い出す。


塾の諸君、東風=ひがしかぜなどと恥ずかしい読みは止めようね。東風吹かば=こちふかばと歌うんだよ。この和歌は時の権力者藤原一族の陰謀により九州大宰府島流し状態におかれたときに菅原道真が呼んだ和歌だ。その地で彼は死んでしまうわけだが、その後にいろいろと藤原一族に不幸な出来事が頻発する。


この連発する事件・事故を菅原道真のたたりだと感じた藤原一族は京都に北野天満宮を建立し鎮魂に奔走する。藤原一族は一族の発展のため、邪魔者の権力者を葬り去るのだが、たたりと感じると、寺や神社を建てて鎮魂した。


聖徳太子を祀ってある法隆寺もそうである。このあたりの話に興味がある人は梅原猛著の「隠された十字架」を読んでみると面白い。


菅原家の家紋が梅だったので、北野天満宮には梅の木が多く植えられた。たたりを起こすおっかない神様から、たたりがおさまると天神様と呼ばれ、学問の神様として崇拝されるようになる。したがって各地にある受験生の頼りになる神様、天神様には梅の木が多く植えてあるのだ。


今日の話はこれだけでは終わらない。梅→菅原道真→梅(うめ)原猛→隠された十字架→キリスト教ダ・ヴィンチ・コードとなる。夜、DVDでダ・ヴィンチ・コードを見た。


私はキリスト教徒ではないので、イエスに子孫がいようといまいとかまわないように感じるのだが、やはり、神様の子孫がいてはまずいらしい。


サスペンス仕立ての歴史謎解き映画で面白かったのと、神様になるということや神様を作っていくこと、歴史の裏側の謎解きなど「隠された十字架」と「ダ・ヴィンチ・コード」に重なる点が多かったので、ダ・ヴィンチ・コードの著作者は梅原猛の著作を見ているなと感じてしまった。